ヘルシーコラム

020カルシウム不足と高血圧

カルシウムと高血圧はあまり知られていませんが、実は多いに関係があるのです。
■それでは、高血圧とはいったいどのような状態なのでしょうか。
(1)血管の壁は平滑筋という筋肉でできています。血管の内腔を広げたり、狭めたりして血液の流れを調節しています。この働きに何らかの故障が起こりますと、血液が血管を押し広げようようとする力(すなわち血圧)が高まります。この状態を高血圧と呼びます。

(2)高血圧は心臓が血液を押し出す力が強ければ生じますが、血管が狭くなったりして抵抗が強くなりますと、それだけで血圧は上がります。
抵抗が強まれば心臓はますます強い力で押し出そうとしますので、血圧はますます高くなってしまいます。

■最高血圧と最低血圧
(1)「最高血圧」とは心臓が収縮したときの血圧をいいます。
「最低血圧」とは逆に心臓が拡張した時の血圧をいいます。
いずれの数値も重要ですが、どちらかといえば、一時的に高まる最高血圧より、常に血管に圧力が加えられ、負担が大きくなる最低血圧の数値のほうに注意することが大切です。

(2)最高血圧を決めるのは、心臓の収縮力ですが、最低血圧を決めるのは、血管の内腔の広さであり、これは血管の壁の平滑筋の状態によります。
平滑筋が収縮すると内腔は狭くなり、最低血圧は高くなります。平滑筋が伸びると内腔は広くなり、最低血圧は下がります。

■カルシウム不足は平滑筋を収縮させます
(1)平滑筋が収縮するためには、その細胞の中にカルシウムが入らなければなりません。カルシウムが入り込むことによって、筋肉の繊維の形が変わり収縮することになります。
逆に筋肉が伸びるためには、細胞の中からカルシウムが出ていき、繊維が元の長さに戻り、筋肉が弛緩します。
カルシウムが細胞の中に入りこむということは、筋肉の収縮を意味し、そのことによって血管が収縮し高血圧の原因となるのです。

(2)カルシウムの摂取が不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを取り出し、血液中のカルシウム濃度を正常に戻そうとします。
この副甲状腺ホルモンは、これ以外にカルシウムを細胞内に取り込む働きもしてしまいます。細胞のほうから観ると、カルシウムの摂取が不足すると、逆に細胞内のカルシウムがかえって増加してしまいます。
これが血管の筋肉である平滑筋の細胞であれば血管を収縮させてしまうことにつながるわけです。

■塩分の取過ぎとカルシウム
(1)高血圧というと、すぐ塩分(塩化ナトリウム)の摂りすぎが問題になります。しかし最近の研究では、ナトリウムの摂りすぎではなく、カルシウムの摂取不足が原因ではないかと言われるようになっています。

(2)ナトリウムを過剰に摂取すると、カルシウムが尿の中にどんどん排泄され、カルシウム不足を助長してしまいます。
ナトリウムが過剰の時も、カルシウムが不足している時も、平滑筋の細胞の中はカルシウムが増加してしまいます。この結果平滑筋は収縮し、高血圧の原因となってしまいます。

(3)このようにナトリウム過剰の影響と、カルシウム不足の影響は関連があり、いずれも高血圧の原因となります。ですからどちらが主原因であるかを議論する必要はあまり意味が無いかもしれませんが、「塩分は控えめに」「カルシウムはタップリと」と心がけたいものです。

■「自然発症高血圧ラット」とカルシウム
(1)研究用のねずみに「自然発症高血圧ラット」というものがいます。このねずみは生まれた時には正常な血圧なのですが、発育とともに自然と高血圧になってしまうのです。
ところが、このようなネズミであってもカルシウムを十分に与えた場合には、なかなか血圧が上昇しないことが知られています。
また、高血圧になってしまったネズミの骨を調べますと、その多くが骨粗鬆症になっているそうです。

(2)このことからもカルシウムと高血圧が密接な関係にあることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

(3)また、カルシウムは高血圧を下げる働きがあるのですが、正常な血圧をそれ以下に下げてしまう、ということは無く、副作用等は全く無いことがはっきりとしています。

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