ヘルシーコラム

016どうしてパラドックスになると問題なのでしょう

不足すると過剰となるカルシウムパラドックス
ヘルシーコラム015で「不足すると過剰となるカルシウムパラドックス」のご説明をいたしましたが、それではどうして過剰となると色々な問題が生ずるのでしょうか?

■細胞内にカルシウムが入り込んでしまう
(1)人間の体は約60兆個の細胞から出来ていますが、言うまでもなく様々な細胞が正常な働きをしてはじめて複雑で精巧な人間の生命を維持することができます。
細胞が正常な働きをするために、細胞の外部の情報が伝わり、細胞の活動を促さなければなりません。
カルシウムはその伝達のための電気信号のような働きをしています。

カルシウムの不足はこのように生命に重大な影響を与えますので、常にカルシウムの濃度が一定になるように(少なくとも低下しない)体内に様々な仕組みを備えています。

その中心的な役割を果たすのが、次の3つのホルモンです。

■副甲状腺ホルモン→カルシウム濃度を高める働き
カルシウム濃度が下がっていると副甲状腺のセンサーが察知して、このホルモンが分泌されます。
1.骨からカルシウムを溶け出させ、濃度を高める働きをします。
2.尿と一緒にカルシウムが排泄されるのを、減少させる働きをします。

■活性型ビタミンD→カルシウム吸収を高める働き
腸からのカルシウムの吸収を高める働きをします。副甲状腺が分泌されますと、腎臓で活性型ビタミンDが作られるように働きます。いわば副甲状腺ホルモンは活性型ビタミンDの生みの親のような、立場になります。

■カルシトニン→カルシウム濃度を下げる働き
カルシトニンは甲状腺から分泌されます。血液中のカルシウム濃度が高まると、カルシウムを骨に取り込ませる働きをします。このことによって血液中のカルシウム濃度を下げる働きをするのです。

ちなみに、海水中にはたっぷりとカルシウムが含まれています。ですからエラ呼吸する魚には、基本的にカルシウム不足ということはありません。ですからカルシウム不足に対応するための「副甲状腺ホルモン」が有りません。逆に強力なカルシトニンがあります。魚にはカルシウム不足より、過剰に対する備えがしっかりとしているわけです。

■体はこれらのホルモンをうまく使い分け、血液中のカルシウム濃度が一定になるようにしています。しかし、なにしろカルシウムの濃度が下がると、命にかかわる重大事ですので、カルシウム不足となると、骨から必要以上にどっと溶け出すことになります。この余分に溶け出したカルシウムがスムーズに骨に戻っていけば、問題は少ないのですが、一部は血管壁や細胞内、脳の組織など本来カルシウムがあってはならない部分に入り込んでしまいます。このようなあってはならない部分のカルシウムが多くの成人病の大きな原因の一つになってしまうのです。

■食事から摂取されるカルシウムが十分であれば、血液中のカルシウムが不足するということもないわけです。そうであれば「副甲状腺ホルモン」が分泌される機会も減ることになります。
このように、摂取するカルシウムが減少すると、逆に血液中のカルシウムが増加し、体に害を及ぼすことを[カルシウムパラドックス]
と呼んでいます。

■人間の体は文字通り「骨身を削って」血液中のカルシウムの不足を防ぐ仕組みや工夫を凝らしています。他の栄養素ではほとんど見られない仕組みです。それだけカルシウムが体にとって重要なものであることの証拠であるといってよいと思います。

逆にそれであればこそ、不足した時のダメージも大きくなってしまうのでしょう。

■食べ物からのカルシウムは摂りすぎても害には決してならない。
口から入ったカルシウムは必ず腸を通って吸収されます。体内に十分にカルシウムがあって、その時点でそれ以上カルシウムを要求していない時には、必要以上のカルシウムは腸から吸収されない自動調節機能があるからです。
摂りすぎの心配は全くありませんので、十二分なカルシウムの摂取を心がけてください。

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